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■「期待」することの効果を測定しようとしたローゼンタール期待をされた人ほどその通りの成果を出せる。これを
「ピグマリオン効果 」といいます。
これは、1960年代、ドイツ生まれでアメリカの
教育心理学者ローゼンタールRobert Rosenthal(1933― )が説いた説です。
ローゼンタールは大学での
心理学の実験で、学生たちにネズミを使った迷路実験をさせるのに、ネズミを渡す際に、「これはよく訓練された利巧な系統のネズミと言って渡し」別の学生たちには「これはまったくのろまなネズミ」と言って渡しました。
するとその二つのグループの間で実験結果に違いが現れました。
「利巧なネズミ」と言って渡された学生たちは、ネズミを丁寧に扱い、後者の「のろまなネズミ」と言って渡された学生たちは非常にぞんざいに扱い、その両者のネズミへの期待度の違いが実験結果に反映されたものとローゼンタールは考えました。
これは教師と学生の間でもありうるのではないかと考えました。
ローゼンタールは、ある学校の小学生に知能テストを行い、そのなかから無作為に数名の生徒を選んで、「この子たちが伸びる」と偽りの情報を教師に伝えました。
それを信じた教師が、その子たちを期待をこめて指導したところ、本当にぐんぐん成績が伸びていったといいます。
■ピグマリオンは、ギリシャ神話の登場人物ピグマリオンは、ギリシャ神話の登場人物、キプロスの王の名です。ピグマリオンは、自分で創作した彫像の女性を愛してしまい、妻にしたいと熱心に願っていました。
すると、その熱心さを見た愛と美の女神アフロディテが、人形を本物の女性に変え、王の夢を実現させてくれたという寓話があります。
ピグマリオン効果の名前の由来はここからきました。
ピグマリオン効果については、人間は期待された通りに成果を出す傾向があるということです。
実際の教育現場、職場、カウンセリングの場でも、こうしたピグマリオン効果は多くあると言われています。
■可能性が奪われる「ゴーレム効果」 反対に、期待されないで「お前はダメだ」と言われ続けていると、その言葉通りに成績が下がったり、能力が落ちてしまうことがあります。これは
「ゴーレム効果」と呼ばれています。
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